東新レゾナント

はじめての自動化

東新レゾナント実は新人の制作ディレクター(プロデューサーなんて小っ恥ずかしい事は自分の口からはよう言わんので)をしております。何の?詳しくはLINEかDMでどうぞ。電話してきてくれても大丈夫です。

で、その関係でCDRを大量に焼く必要がありました。地味に面倒くさいんですねこの作業。嫌だなあと思ってたら何の天啓か、ふと「Automator」ってあったな。と普段思いつかない5次元電波をキャッチ。ふと思いたって使ってみることにしました。

要は、ムーディーブルースみたいなもんで、記録ボタンを押してから停止ボタンを押すまでの間、いま自分が行った作業を録画して、それをボタンひとつで再現してくれるという純正アプリです。

一行もコードを書かずにマクロとかスクリプトが作れるというものです。これで「DAWを選択して最前面に(アクティブに)→書き込み→倍速指定→開始」という数クリックとポインタ移動が自動化されました。

で、この記録、.appとして書き出せます。環境設定からCD/DVDみたいなメニュー行って、「ブランクディスクが入った時の動作」を指定する欄があるので、「この.appを開く」という動作を指定できます。するとCDRを入れただけで勝手に書き込みが始まり、終わったら勝手にイジェクトされます。人間はCDRを入れ替えるだけで良くなりました。もっと早く気づけばよかった。

これだけでもかなりメンタルへの負担が減ります。たかだか数十枚焼くだけですが発狂しそうだったので大変助かりました。Automator。使ってみて下さい。

読むのを止めた本

面白い本ではあるとおもいます。痛快さでいくらか気持ちよくはなれます。
ですが、読み進めて行くにつれて、鬱々としてくるというか、暗澹たる気持ちになってきます。夜遅くまで蛍光灯を煌々と照らして、壁面をテトリス模様にしているビルを眺めながら、自分の存在意義や、生産性のなさに辟易してくるという、諸刃の剣でザックリ血だらけになった格好です。

この本の主なハイライト。これを読めばこの本は だいたいOKです。

ブルシットジョブの5戦士(類型化)
 
Flunkies(取り巻き)
 誰かを偉そうに見せたり、その気分を味わわせるために存在する仕事
 不必要なアテンド業務とか、教授総回診の後列などですね

Goons(脅し屋)
 脅迫的な要素のある仕事。存在理由は よそもやってるから というだけ。 
 広報専門家・テレマーケター・ロビイスト・広告ストラテジストなど。
 不安につけ込んで無用なクソを売りつけたりするタイプ。
 脅迫・欺瞞。良心に反する行いを強いられる仕事。

Duct Tapers(尻拭い)
 組織の欠陥があるからその仕事が存在しているにすぎない雇われ人。
 ゴミみたいなコードを継ぎ足し継ぎ足しデバグするタイプの仕事。
 ゴミみたいな施策を惰性で続けさせられる役。バズりもしない手垢のついたSNS運用を、「ツイート数」「いいね数」など無意味なKPIで煽られるタイプ
 
Box Tickers(書類穴埋め人)
 
実際にはやっていないことをやっていると主張できるようにする仕事
 とったアンケートをエクセルに転機して共有サーバにアップする。
 もちろん誰も読まない上、紙メディアでもファイリングされる。
 エクセル方眼紙の期内目標設定、営業日報など。

TaskMasters(タスクマスター)
 いちいち「アサイン」(担当を決める・言い渡す)するためにいる人。
 そんなことしなくても勝手に部下が仕事を回していくのに。
 また、ブルシットジョブを生成し、それを監督・運用する者。
 ブルシットジョブ・ジェネレーター。
 関係ない会議に途中参加させたりCCテロで強制参加させる上司。
 

ブルシットジョブはなぜ高給取り?
 ブルーカラー?
「社会に必要な仕事をさせてもらえてるのに金銭まで要求するのか!?」
 到底思いつかないような地獄の思考回路である。


慈悲深いオバマ・ケア
「単一支払者制度(国民皆保険)を支持する人はみな、“それによって保険やペーパーワークの非効率が改善されるのだ” といいます。でもここでいう「非効率」とはブルークロス・ブルーシールドやカイザー(民間の保険会社)などで職に就いている100万 200万 300万人のことなのです。この人たちをどうするんですか? この人たちはどこで働けばいいのですか?」

これはパンチラインです。動かぬ証拠だと思われます。このペーパー・プッシャーたちに次の仕事を手配するより無益な現状を維持するほうが低コストだと明言したというのです。
 


個人的に好きなくだりは、

シティの銀行家
1ポンド稼ぐごとに7ポンドの社会的価値を破壊。

アドバタイジング・エグゼグティブ
給与1ポンドあたり11.50ポンドの社会的価値を破壊。

なかなか痛快です

どの脚本も1名どころか、たいていは半ダースほどのほとんど区別のつかないエグゼクティヴに了承を得なければならない。中略

マネージングディレクター・オブ・インターナショナルコンテント&タレント
エグゼクティブマネージング・ディレクター
エグゼクティブバイス・プレジデントフォーディベロップメント
エグゼクティブクリエイティブバイス・プレジデントフォーテレビジョン


かれらの大部分がマーケティングとファイナンスにかんするMBAで武装しているが、映画やテレビの歴史あるいは技術についてはほとんど無知である。
かれらの職業生活というものは、アポロニアの上司のように、メールを書いたり同じように込み入った肩書の他社のエグゼクティブといみありげなランチをとることで、いっさいが占められている。


笑っちゃいますが、これは本当のことです

結構当てはまることがあって、読めば読むほど元気がなくなってきます。なので、そっと棚の奥にしまったのです。それでも折に触れてこの本の事を思い出すことが多かったんですが、ふと思い立ってこの記事を書いて正式に成仏させようと思いました。私が体験したBox Tickingはこれです。


仕事をお願いした人にお金を払うだけでもいちいちペーパーワークがあります。

1.先方から届いた請求書
2.請求書に「請求内容」と勘定科目を手書きで記述します。
  原本の内訳に費目が書いてあるのに同じことを書きます。
3.内部資料としての独自フォーマットの「収支計画書」を沿え、
  (Windowsパソコンでないとプリントアウトできない)
4.自分の印鑑を押し、
5.管理職クラス3つのスタンプラリーを集めるとクリア。

コレがBULLSHIT JOBかと思いましたが、とても不思議な事に、これをやると、「仕事した気」になるんです。ここまでで一銭も生み出してませんし、むしろ環境を破壊しているのに、です。

たぶん、思うに、この紙が最低10人の手を通過し、どこかに行き着くんだと思います。うまく出来ていますね。これが雇用の創出です。

ポイントカード嫌い

クソ還元率

それくらい、
いいじゃねえか。

というお話です。


「カードお持ちですか?」「ないです」


という毎回やってくるあの問答。疲れませんか。私はあのくだりが心底イヤです。絶対にこの世から根絶したいです。常日頃からそう思っています。
カードある場合にのみ自己申告してポイント付加してもらえばいいでしょう。

「カードないです〜。」の一言を発するのにもエネルギーを使います。しかも最近はマスクをしていますよね。ビニールカーテン越しで声も聞こえづらい。声ハリ気味で言わないといけません。発声時のエネルギーはどこから来ていますか?誰の負担ですか?個々人の自腹ですよね。自分のお金で買った食べ物や、諸経費を毎月払って得た睡眠など。そのエネルギーは皆さんの日々の営みからくる貴重なものです。

ええ。レジの方だって、なにも好きで聞いてるわけではない。
聞かないといけない規則になっているのも知っています。
なぜそんなことになっているか、原因がハッキリしてるのも知っています。

あとから

出し忘れた!ポイント後付してくれ

とか言ってくる**がいるからです。なんでそういう一部の**・**のために関係ない大勢が不便を強いられるのでしょうか。これは人類が古くから抱える問題です。シリアルナンバーやドングルも同じです。Warezをやる一部の悪党がいるせいで善良なる一般ユーザーが不便を強いられています。
レシートにQRコードを付けるとか、電子マネーの決済記録から捏造不可能なハッシュを生成するとかして、アプリからしかポイント付与できなくするとか。

そうしておけば、いちいちあの忌まわしい時間を我慢しなくても良くなるのではないでしょうか。私が意識の高いベンチャーテックマンだったら、サウナに行ってわけのわからないハッシュタグを考えたりせず、こういう忌まわしい社会問題を解決するために時間を使うと思います。でも私は意識の高いベンチャーテックマンではないので、できません。一行もコードが書けません。インターネット老害なので、せいぜいタグを打って、閉じ忘れに気をつけるくらいしかできません。なので、早く最終解脱したいと思っています。

2021年1月期 総集編

丑年スタート

珪藻土マットの件
削るとアスベストパウダーが舞う件がありました。
幸い我が家はSoilでしたので大丈夫でした。そもそも、珪藻土マットを削ると生き返るというメンテ方法を知らなかったので目からウロコでした。

鴨川が赤く染まった件
誰かが染料を不法投棄しただかなんだったか。と「いうことに」なっているが、
私は将門の呪いだと思います。改元したので、あとは大仏建立+遷都しかありません。

去年覚えたけど、どこにあるかはよく知らない件
「スーパーアキダイ」と「ジョンズ・ホプキンス大学」

ダーウィン賞候補
マジックマッシュルームを静注でキメてたら、血中でキノコが育って多臓器不全で死にかけた男のニュースがありました。

関さん
何が起こってるのか ってこと。考えろよ人類。って話。
「欧州機関が栄養豊富な虫食を食用として認可」というニュース。

ワクチン
ワクチン完成 → ワクチン接種者のみ入場許可の社会 → 証明方法の電子化
→ 接種履歴をマイナンバーカードで照会 → マイナカードSuica統合
→ 移動・購買履歴追跡 まで完成済み。

これからの注目株
リチウムイオン電池で走る冷凍車。(ワクチン輸送)
アマゾンはサーバの会社だし、テスラは電池の会社。

制作費のファクタリングとかいう怪しい事業
があるそうです。権利関係はすべてアーティストのものです。
と謳っているが、ほぼ嘘といってよいだろう。よく読むと支分権のいくつかを質に取っている。手数料を年利換算すると法定金利超えているので、場合によっては普通にカードローンで工面したほうが安い場合も。

ファン・アドの熱狂ぶり
WBSの特集で交通広告の取り扱いの多くを占めるのがファン・アドだといっていた。これが日本で流行ると地獄であるので、ぜひ考査を厳しくして欲しい。

食べログ
ノーマの食べログがあった。3.17(笑)

LINE
のタイムラインて普段みますか?全くみないのですが、たまに見ると地獄です。
陰謀・詐欺まがい・ネットワーク系しかありません。人付き合いというものをもう少し真剣に考えたほうがいいのかもしれません。

粗忽長屋
オレオレ詐欺の電話を受けたのが「オレ」本人。

Clubhouse
動画配信は新しいことを覚えないといけない+機材もたくさん買わないといけないんですが、音声でしたら一日の長がありますから、色々試しています。
東新アワー「Exotic Frontline」
「コロナで対面取引ができない!? テックとの融合で問題解決!」
最新の人身売買業界のいま というテーマでのインタビューを放送中。
Clubhouse @shaoniandui 東新レゾナント にて放送中。



打ち合わせにて・・・

先日都心の高台にあるビルに行ってきました。財閥デベの立派なビルです。
エントランスは広々としていて、ツヤのある大理石が敷き詰められており、立派なアレンジメントがモダンな壺に活けられている。エレベーターは低層・中層・高層で分かれており、裸足で歩けるくらい掃除の行き届いたカーペット貼りのオフィスフロアです。来るのは初めてではないのですが、久々に来て改めてこの手のオフィスビルの素晴らしさを体感しました。毎日朝決まった時間にここに勤めたいかどうかはまた別の話です。それは個性によるところですから。

さておき。今回は打ち合わせで来たわけですが、興味深い現象に遭遇しました。
通常、裏方のセクターはいくつかありますが、代表的なものは

A. 1次生産者(開発・育成) 
    と 
B. 2次生産者(加工・商品化)

これらがメインとなって居ると思います。
通常ビジネスの話になるときにAとA BとBが取引ということにはなかなかならないと思います。大抵はAとBが取引をすると思います。
しかし、昨今業界情勢が変わってきて、Bの存在意義を再定義しなければいけないところに来ています。AはBを兼ねることもできてしまうわけです。

そんなことが常識になってる中、
我々は、  「大きなAの中にある、いちB部署」という立場で、
打ち合わせ先「大きなBの中にある、いちA部署」と話をしました。

Aの関わるテリトリーが多岐に渡りすぎてるため、過去の商慣習や契約フォーマットではカバーしきれない部分が出まくってます。言ってしまえば競合してるわけです。例えばですが、YouTuberが音楽デビューするとき、これまでの商慣習を元にした契約フォーマットだと、というか、そういう上司がいたとしたら「YouTube上の音楽活動についてもウチのコントロール下に置かせろ」と言ってきます。「1から数百万フォロワーの基盤を築いたのはYouTuber個人の功績だ」ったとしてもです。途中から来て「うちで音楽やりたいならお前の持ってるものをコッチに渡せ」と言ってくるわけです。なので、そこでディールが壊れてしまうことがまぁあるそうです。

このケースは、Bを専業としている組織の場合です。肩をもつワケではないですが、彼らのロジックも分からんではないです。当然、現場担当の本意ではないと思いますが。商慣習が昨今の状況を想定していないものですから、無理もないです。

ただ、我々はあくまでも「コンテンツ開発」という認識しかありません。むしろ最初から下馬評ブチ上げといて頂いてありがとうございますという感じです。

「デビュー後のYouTubeは・・・」

「ああ、もうそれは、大いにやって下さい、だいたいあとから来たウチが今ブンどった所で運用できませんし。そこでの人気がこっちにも来たらいいわけですから、一緒に太りましょう」

あくまでも主役は「お城」です。我々は城下町で木刀、手裏剣、十手のキーホルダーなどを売るお土産屋さんなのです。幸い、我々の金主がお城のデベロッパーで、大量の築城、観光地ビジネスをやっている背景があったので、先方の立場も尊重できるし目先の陣取りゲームに興味がなかったから、おおらかで大局的な物言いをすることができたわけです。そしてお城はお城で、せっかく良いお城なので観光地化してそこからの上がりを生み出したいというニーズがあったわけですから、利害は一致してるわけです。そしてお城のファンが「グッズがあれば集めたい」と言ってくれてるのだとしたら。

自分でやれば?      →ノウハウと設備がない
親会社にあるでしょ?   →様々な要因で手をあげてくれない

私はよく「遠い親戚より近くの他人」という言葉を思い出します。
セクショナリズムの論理とオンライン商圏についてのお話でした。